活動報告2024.03.29
株式会社オリエントコーポレーションと連携して実施した社会連携プログラム「金融業界におけるデジタルイノベーションと新サービスの創造」(正課外)について、2024年3月12日(火)に最終発表会を実施しました。
本プログラムは、「新たなイノベーションを生み出す重要性」と「デジタルがもたらす新たな価値」を考え、「最強のペイメントサービス」を考案することをテーマに、全5回実施しました。
プログラム前半では、ファシリテータより基本的な課題解決の手法を学んだうえで、オリエントコーポレーション社員の方から金融業界の現状や課題等に関するレクチャーを受け、業界のリアルな視点を学びました。
参加学生10名は2チームに分かれ、インプットした知識をもとにチームで議論を重ね、プログラム後半では提案内容の検討やプレゼンテーションの準備に力を注いできました。
最終発表会は、株式会社オリエントコーポレーションの本社(東京都千代田区)にて行われました。
参加学生はチームで考えた新サービスをオリエントコーポレーション社員の皆様に向けて提案し、発表後には社員の皆様から講評をいただきました。
Aチームは、オリエントコーポレーションの既存のシステムを利用しながら、自社ブランドの強みを生かして経理書類の完全データ管理を目指す新サービスを提案しました。
電子帳簿法やインボイス制度等、時流を押さえた提案であり、リスクを考慮しながらマネタイズを具体的な提案に落とし込んだ点を高く評価されました。
一方、Bチームは、病院での診察費用等の支払い待ちや医者と患者家族とのコミュニケーションに着目し、「Observation by payment(支払いによる経過観察)」と称する新サービスを提案しました。
単なるペイメントに留まらずヘルスケアにも言及した提案であり、新たなビジネスとしての可能性を秘めていることや、説得力のあるプレゼンテーションに仕上げた構成力にもお褒めの言葉をいただきました。
参加学生からは、「業界の強みやサービスの工夫を社員の方から聞くことができ、興味深かった」「データビジネスの可能性を知ることができた」「利便性があるサービスであっても、どう利益を生むのかを考えるのに苦労した」「金融の知識を得られただけでなく、チームメンバーとの意見交換を通して自分の視野も広がった」など、本プログラムを通じてたくさんの学びや成長があったという感想が寄せられました。
学部や学年の異なるメンバーで構成されたチームでの協働に、苦労した面も多々あったかと思いますが、最終発表後にオリエントコーポレーション社員の皆様から実りあるフィードバックをいただき、大きな励みになったようです。本プログラムで経験したことを、今後の学びや将来の糧にしてほしいと願っています。
社会連携教育センター(SCOLE)では、今後も企業等との連携を進め、学生の皆さんの学びにつながるプログラムを実施してまいります。